SGL社製GDL(Gas Diffusion Layer)について
SGLグループは世界最大の炭素、黒鉛の総合メーカーであり、多分野に対して炭素、黒鉛製品の製造、販売を行なっております。
SGL社製GDL(ガス拡散層)は世界中で最も多く使われている製品です。
MFCテクノロジーはSGLグループの燃料電池製品の公式代理店であり、国内のお客様にも数多く採用頂き、ご使用されております。
SGL製GDL製品
SIGRACET(ジグラセット)®GDLは、SGL社独自の製法により開発された黒鉛繊維不織布です。
GDLは、通常、マクロ多孔質の裏打ち材(カーボンファイバーペーパーサポート)とミクロ多孔質のカーボンベースの層(MPL)から成る二重層構造として設計されています。 繊維状のバッキング材料はGDLの機械的特性(圧縮、曲げ、せん断強度などの挙動)を制御し、MPLは触媒層との密接な接触を保証し、繊細なプロトン交換膜を穿孔から保護し、燃料電池の運転中のセル内の水管理に重要な役割を果たします。
なお、MPLでは、さまざまなタイプのカーボン粒子(カーボンブラック、グラファイト)を使用して、異なるレベルの疎水性を生成できます。
この構造(親水性/疎水性およびさまざまな細孔サイズ)によってもたらされるこの不均一な多孔性が性能にとって有利であるという意見があります。
SGL Carbonは、1999年以来、リールツーリールプロセスにより完全処理SIGRACET®ガス拡散層を製造しています。カーボンペーパータイプ(刻みPANベースカーボン繊維の湿式敷設で調製)ガス拡散層は、好ましい拡散ソリューションです。 大量生産(スケーラビリティー)および薄型化が可能です。
ガス拡散層の製造方法については下記リンクを参照ください。
https://www.sglcarbon.com/en/markets-solutions/material/sigracet-fuel-cell-components/
代表的なSIGRACET®GDLは、22BBおよび36BBとなります。
Unit | 22BB | 28BC | 36BB | 39BB | |
Thickness | μm | 215 | 235 | 280 | 315 |
Area weight | gm-2 | 70 | 105 | 105 | 95 |
なお、これまでのAAタイプ(未処理基材)、BAタイプ(MPL処理なし)はメーカーの製造機会が減り大変入手しにくくなっております。製品種によっては在庫があることもございますため、お求めの方は、弊社まで直接お問合せください(TEL:049-270-6860)。
製品について
全てのGDL製品は、オープンリール式ロール(販売は30M長以上)で製造され、標準ロール幅、ロール芯径は、それぞれ480mm、12inchとなります。
供給形態はロールあるいはカットシートが可能。
尚、国内の標準在庫はA4サイズシートとなっております。